Revolution Cat-Style Miaow! and Gellers

先月、当ブログで『Carson』ジンを紹介したばっかりですが、そのチーム・キャシーから、また新たな刺客が放たれました。タイトルもズバリ『Revolution Cat-Style Miaow!』。書名で、ビキニ・キルが1991年に自主リリースした最初のカセット『Revolution Girl Style Now!』をもじってることからも伝わるように、先述の『Carson』ジンでも触れられていたクリス・クラウスの小説『アイ・ラヴ・ディック』を起点に、いままで、あまり取り上げられてこなかった(ような気がする)トビ・ヴェイル(現キル・ロック・スターズの通販部長兼オールド・ハウンツのドラマー。元ゴー・チーム、元ビキニ・キル、その他いろいろ)の側から、ライオット・ガール・ムーヴメント~ガール・スタイルを見つめてみる、という刺激的な内容で、これまた、外出時に手放せない1冊に。キャシーの1/3であるミャーザキ氏による長~い考察が主軸になっているため、かなり硬派な誌面設計になっていますが、ライオット・ガールという(考えれば考えるほど)捉えどころのない動きにとても丁寧にアプローチしていて、その過程を文字で追う楽しみに久々に没入。ただ、その捉えどころのなさは、別に「分かりにくい」ものではない、ということ。そのエッセンスが簡単に定義づけできるものではないために、かえってより一層開かれ、より大切なものとして受信され、より濃密に共有が可能になるような「魔法」は、たとえば、昨夜、素晴らしいライヴでもって活動を休止してしまったゲラーズにも当てはまることだったのではないかとも思うわけです。マーケティングめいた「分かりやすい」サブ・タイトルやキャッチ・フレーズばかりが溢れるいま、その「原題」を手がかりにアイディアを広げていくことの面白さ。それが、この『Revolution Cat-Style Miaow!』の肝なのかなあ、なんて。ともかく、その黄色いキレイな色の表紙には、こんなふた言がイラストに添えられているのです。

「あ、ネコが買い物してる」
「ほんとだ、レボリューション!」

てなわけで、今月末よりはじまるタラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2008の各会場でも、限られた部数ですが、この『Revolution Cat-Style Miaow!』はじめ『Carson』や『Kathy』も物販ブースにて販売・頒布できることになりそうです(!)。ぜひ実物を手にとって、その触り心地を確かめ、頷いたり、微笑んだり、叫び声を上げてもらえれば、と思ってます。「レボリューション!」って。

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