「男がどこか遠くへ行って冒険をして、そのあいだ女の子は家にいて待ってなきゃいけないたぐいの映画や本って嫌い。あたしはフェミニストなのだ。『バスト』も定期購読してるし、「バフィー」の再放送も観る。だからそういうクソ話なんか信じない」 ──「妖精のハンドバッグ」 より
『マジック・フォー・ビギナーズ』ケリー・リンク著/柴田元幸訳(早川書房)
と、以上のくだりを寝しなに読んだ翌日、マイクロコズムに注文して届いたばかりの『A Hundred Dollars and a T-Shirt』という米北西部のジン・カルチャーを扱ったドキュメンタリーDVDを観ていると、その『BUST』誌の記念すべき第1号が画面に出てきた。とってもかっこいいゼロックス・ジンだった。さらに上で引用した「妖精のハンドバッグ」の主人公の女性は、ジュヌヴィーヴ(=ジュヌヴィエーヴ)という名前なのだ。こういうのって、なんか嬉しい。