フジワラサトシ – 流れとよどみ

アーティスト:フジワラサトシ
タイトル:流れとよどみ
カタログ番号:SDCD-055
発売日:2024年4月25日
収録曲数:9曲
演奏:井上由喜子、戸井安代、並木万実、山我静、服部将典、みしませうこ、 Shibacoji、kyooo、石原敦子(石の寝床)
パッケージ:CD(ジュエル・ケース+16Pフルカラー・ブックレット)
録音:大城真
ミックス:片岡敬
マスタリング:風間萌(studio Chatri)
デザイン:惣田紗希
写真:鈴木弘貴
イラストレーション:伊藤眸
定価:2,400円+税

前作『い、のる』から、実に11年ぶりとなるフジワラサトシのセカンド・アルバム。 小さな灯火のようなオーケストラル・ポップ、遠くから漏れ聴こえてくる夜の楽曲集。

たしかな張りのある歌声で、ひとつひとつの言葉を慈しむように歌いつむぐ、東京を拠点に活動するシンガー・ソングライター、フジワラサトシ。2019年の9月にレコーディングを開始したセカンド・アルバム『流れとよどみ』が、コロナ禍をはさんで2023年に制作を再開、実に4年半を経過した今、ついに完成しました。

インストゥルメンタル曲が2曲、さらに石の寝床の曲を石原敦子とデュエットする「海溝」のカバーも含む全9曲、彼にとっては楽曲制作の大切なパートナーでもある小説家・歌人の雪舟えまが歌詞を手がけた共作曲はもちろん、「エルメス」や「よい知らせ」、「いくつものいま」など、熱心な彼のファンにとってはおなじみの名曲がついに発表されます。

クラリネットやトロンボーン、ピアノ、ヴァイオリンやチェロといった多彩なアコースティック楽器を配したパストラルなスモール・オーケストラル・ポップは、ファースト・アルバム『い、のる』の発展形でもあり、そのロマンティックで謙虚な歌はフジワラサトシの独壇場と言えるでしょう。エレクトリック・ギター奏者としても定評のあるフジワラのこと、そのきらめくようなトーンは背景を流れ星のように横切り、ときに往年のウエストコースト・ジャズを思わせるようなアンサンブルと共に、夜のとばりが降りるころ、聴く者が忘れていた何かをきっとまた思い出させてくれるに違いありません。童話を読むように風景を喚起させる歌の数々に答えるように、画家、伊藤眸が手がけたイラストレーションを散りばめたブックレットのページをめくりながら、ぜひ1曲1曲をご堪能ください。

遠くから漏れ聴こえてくるひとりの夜の歌。立ち止まり、そしてまた歩を進めたフジワラサトシがそこにいます。

曲目
1. セルフヘルプ
2. よい知らせ
3. 孔雀がみている
4. ねずみにひかれそう
5. よあけ
6. エルメス
7. いくつものいま
8. 流れとよどみ
9. 海溝

フジワラサトシ:1982年生まれ、東京都出身のシンガー・ソングライター/ギタリスト。 2008年より演奏活動を開始し、2010年に鳥獣虫魚より『夜に生まれる』(CD-R)を発表。その後、2013年にスウィート・ドリームス・プレスよりファースト・アルバム『い、のる』をリリース。 エレクトリック・ギターの弾き語りや管弦楽器を加えたバンド編成で息の長い歌を歌う。 ソロでの活動の他、スティールパン奏者の萬年将人(mangneng)を中心に、クラリネットに戸井安代(畔)を加えたmangneng trioのギタリストとしてもゆるやかに活動を続けている。

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