Le Devenir – Miju Kim + Mimyo

ずっと調子が悪く、ついに起動しなくなってしまったi-bookを持って中目黒の修理屋さんへ。えっちらおっちら自転車をこいでいると、不思議な番号から着信が。最初の2ケタ、+82ってどこだ? 台湾? 韓国? 中国? と、出てみると、ああそうだった。P-heavyのチフミちゃんがラフくん日本に仕事で来てるよと言ってたんだった。「福田です」と出ると「お久しぶりです。ラフくんです」と相変わらず礼儀正しい声(自分にくんつけてるけど)。何やら最近、日本の文房具などを扱うソウルのお店で働きだしたとのことで、買い付けで東京に3日ほどいるらしい。

ラフくんと初めて会ったのは、去年か一昨年の円盤ジャンボリーだったか、それともジンズメイトだったか。たしかキャシー・ジンのみんなに紹介してもらったんだっけ。でも、もう日本に来るのは20回目らしいし、なぎ食堂や円盤、素人の乱などでは、もうなじみらしいから、その前から出会ってたかもしれない。彼はソウルに住んでいて、去年のP-heavyの韓国ライヴをお手伝いしたり、いろんなジンをつくったり、地元のローカル・シーンをサポートしている好男子なのであった。

「おー、久しぶり。ラフくん、元気?」。ちょうど近くにいるみたいなのでお茶でもしようかということに。あれこれ喋りつつ、と、おずおず彼が取り出したのが写真のCD付アートブック。ラフくん、カーリー・ソルというスモール・プレスをはじめて、その第一弾としてこれを発行したらしい。「くはーっ、洒落た装丁だねぇ」などなど。ハードカバー、布張り、銀箔押しのタイトル。CDもぺらぺらのポリ袋じゃなくて、ちゃんと紙製で、さらにまた筋のあるテクスチャーの白い美しい封筒に入れられている。きれいな仕立ての本だなあ。
絵を描くのはミジュ・キムさん、音楽をつくるのはミミョさん(ふたりの共同サイトはこちら)。往復書簡形式でやり取りした結果が、この『Le Devinir』になったらしい。水彩をドリッピングして滲ませた絵も、淡い音の聴き心地も気持ちいい。何よりも、身近な人がこうして何かはじめたことを聞かされると、頑張んなきゃって励まされます。お隣の国同士だし、ね。いつ出るかまだ見当もつかないけど、このラフさんがやっていること、次のスウィート・ドリームスで紹介できたらと思います。

Related Music & Shows

  1. 新規取扱店のご案内

  2. ジュヌヴィエーヴ・カストレイの新着映像を

  3. Le Ton Mité Japan Tour 2013

  4. Hungry Ghost / Helll – Split Cassette

  5. Tara Jane O’Neil & Nikaido Kazumi

  6. Rachael Dadd – We Resonate

  7. 魔法使い Geneviève Castrée Exhibition

  8. ライアン・フランチェスコーニ:ツアー前半終了!

  9. 西荻窪FALLのショーケース展示のお知らせ

  10. Gofish on the road

  11. k. – History Grows

  12. ズビズバー と てぬぐい+mangneng

  13. YTAMO:MI WO chan no TABI

  14. おこめつぶさんとプレスポップ・ギャラリーの展示・販売会

  15. ポートランド本、在庫切れのお知らせ

Artists

  1. オオカミが現れた:イ・ランの東京2夜ライブ

  2. GOFISH – アルバム『GOFISH』単独リリース・ライブ

  3. GOFISH – GOFISH

  4. Tara Jane O’Neil – The Cool Cloud of Okayness

  5. フジワラサトシ – 流れとよどみ

  6. GOFISH – 真顔

  7. NRQ「あの丘のむこうがわへ(remixed by VIDEOTAPEMUSIC)/lament…

  8. タナカ+村岡充: Live in Tokyo

  9. 碧衣スイミング&ミノルタナカ『オーバーオーバー』/MOON FACE BOY…

  10. イ・ラン(이랑) – プライド(ライブ・イン・ソウル 2022)

Newsletter

* indicates required