よかんのじかんのコンサート

 こちらのエントリーでもご案内しましたが、昨年暮れにリリースしたアルバム『よかんのじかん』をたずさえ、今週末より断続的ではありますがGofishの長いツアーが始まります。松山、宇和町、高知、岡山、防府、小倉、熊本、福岡、名古屋、仙台、郡山、東京、松本、神戸、そして京都。中には、稲田誠をコントラバスに、黒田誠二郎をチェロに迎えた黄金のGofishトリオでの公演もありますし、もちろん歌声とその言葉をかみ締めるには近年ますます定評あるソロでの公演もあります。その長くいくつも続く演奏会はどれも小さなものですが、きっとその道程は今後大きな光の線となるでしょう。

 さて、そのうちの2公演を、今回スウィート・ドリームス・プレスで企画しました。3月14日の東京単独公演はカウンターの向こうでニコニコと笑顔振りまく憎いヤツ、ミヤジくんに協力してもらいつつ、一方、翌15日の松本公演はいつものようにASUNAくんに共催いただく形で、もちろんp-heavyのチフミちゃんにもご協力願いつつ、Gofishとしては初めてGive me little more.にお邪魔します。こちらもカウンターの向こうではニヤニヤと笑顔振りまく憎いヤツ、新美くんがいますし、また、共演に昨年のアルバム『faintly lit』(flau)がいつまでも波紋を広げている加藤りまさんが金沢から、さらにASUNAくんがDJとして幕間を彩ってくれることになりました(ま、フツーのDJになるわけないねきっと!)。

 というわけで春のはじまりの2日間、月曜火曜と週明けすぐの平日ではありますが、春の陽気に誘われてお出かけするにはかえって週末よりも好都合かもしれません。休日の余韻引きずる密やかな愉しみとしてはもちろんですし、そこには何よりもテライショウタ、稲田誠、黒田誠二郎、3人の美しいアンサンブルが待ち受けているのです。糸が何重にも張られていると知りながらフラフラと網にかかってしまう罪深さ。どちらも秘密の二夜として固く胸にしまっておきたくなるような「よかんのじかんのコンサート」が始まります。どちらも混雑が予想されますし、今のうちに予約しておくのも秘密への鍵、ですよ。それでは会場でお待ちしております。


3月14日(月)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466)
東京都渋谷区円山町2-3-7F
出演:Gofishトリオ(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)
ゲスト:柴田聡子井手健介アキツユコ

開場 7:30pm/開演 8:00pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、会場(03-3462-4466)*電話予約の受付は3月13日(日)まで(3:00pm〜8:00pm)


3月15日(火)松本 Give me little more.(080-5117-0059)
長野県松本市中央3-11-7
出演:Gofishトリオ(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、加藤りま
DJ:ASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、会場(give.melittlemore@gmail.com

Gofish(ゴーフィッシュ):テライショウタのソロ・プロジェクト。近年はコントラバスに稲田誠(BRAZIL、DODDODO バンドほか)、チェロに黒田誠二郎(ゆすらご、ex 細胞文学)を加えたトリオとしても活動。Gofish 名義では今までに3枚のアルバムを発表しているが、サード・アルバム『とてもいいこと』(2012 年)以降、この3人のアンサンブルを中心とした作品を発表している。最近作は柴田聡子との共作10”レコード「Gofish トリオと柴田聡子」(2015 年)。彼はまた今年で結成20 周年を迎えた日本屈指のハードコア・バンド、NICE VIEW のボーカル&ギターとして活動を続け、松井一平、稲田誠、村上ゴンゾ、黒田誠二郎、ASUNA を擁する「ネス湖」というミステリアスなグループの一員でもある。

加藤りま(カトウ・リマ):90年代後半、ストロオズのひとりとしてデビューしたシンガー・ソングライター。ストロオズ解散後は音楽活動から遠ざかっていたが2009年よりソロ活動を開始、ASUNAが主宰するカセット・レーベル、ウェイティング・フォー・ザ・テープスから2本のテープをリリースし、実兄とのプロジェクト、ファミリー・ベーシックも活動開始、2012年には待望のミニ・アルバム『Harmless』をASUNA主宰のao to aoより、2015年にflauからフル・アルバム『faintly lit』をリリースして、そのシンプルでささやか、ひそやかな世界観をコンスタントに届けてくれている。耳を澄まさなければ消えてしまう彼女の音楽は、同時に耳を澄ませばいつでも聴こえる普遍性を湛えている。

ASUNA(アスナ):リード・オルガンとエレクトロニクスによる自主制作ドローン作品が噂を呼び、スペインのラッキー・キッチンからアルバム『Organ Leaf』で2003年にデビューしたアーティスト。その後、エイプスタージュ、360°、スペック、ミュージック・リレイテッド、ヘッズなど、国内外を問わずさまざまな内容と形態の作品を発表、佐藤実、シバタ(ボルゾイ)、sawako、畠山地平、アダム・フォークナー(ホワイト・レインボー)らとのコラボレーションのみならず、HELLL、ネス湖といったバンドの一員でもある。100台のカシオトーンによる壮大なドローン叙情詩、テーブルを覆うたくさんの玩具をリアルタイムで回転〜積層させ、大きなビートと風景を浮かびあがらせるマジカルなライブ・パフォーマンスにも定評がある。

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