昨日、寄付のお願いがあった『Arthur』から、続報が届きました。
昨日、私たちは援助を嘆願しましたが、一体『Arthur』に何が起こっているのか、具体的に教えて欲しいという声もありました。最初の段階で、きちんと理由を話さなかったことをお許しください。では、ここで、その理由をお知らせします。
1年前、私は『Arthur』を昔の同僚から買い取るために、自分のクレジット・カードを限度額いっぱいまで使いきり、さらに友達や家族から借金をしました。それ以来、その返済と『Arthur』の再発行のために、自分の個人的なカードとビジネス用のカードを目一杯使ってきました。私たちは、最小限の資金で、最大限、働いてきたんです。まったくのボランティアの人、良くても相場以下の賃金で構わないと言ってくれた人もいましたが、多くの人は、そうした余裕もないのに、『Arthur』のためにとにかく働いてくれたんです。
いまなお、私たちには負債があります。再始動するにはお金がかかるのです。そして、私のクレジット・カードは限度額一杯です。
こうなってしまった理由には、広告収入が見込みより低かったことを第一に、制作費と流通費の高騰(印刷と紙の質向上、高くなった燃料代、高くなった印刷費など)があり、そして、雑誌以外のリリースの不調(リヴィング・シアターのDVDなんて、発売以来、制作費の25%も回収できず、1個もレビューされませんでした)、返済額の急上昇(月に2,000ドル)、そして何よりも、財政的な後援者がひとりとしていないことが挙げられます。こうして、ついに我々は、無一文になってしまいました。
もし、7月1日までに少なくとも20,000ドル集めることができなければ、『Arthur』は終わりです。しかし、もし、幸運にも私たちがこの事態を乗り越えられれば、私たちにはやっていける見込みが立っています。
昨日のお昼の、私たちの最初のお願いから、私たちには12,000ドルもの寄付がありました。今後も自分たちのウェブサイトで、進捗状況をお知らせしていきます。『Arthur』に関わる私たちすべて、いままでに受けたお気持ちに大変感謝しており、多くのメールやお手紙での励ましの言葉に、とても感激しています。本当にありがとう。
ジェイ・バブコック
最初は、ぼくも、何の理由もなく寄付をお願いするニューズレターに、ちょっと抵抗を感じた部分があったことも確かですし、上の文面を見て、それは経営者の自業自得だ、甘いんじゃないか、もしくは、自分たちの負債の返済を読者からの寄付に頼るのはどうなのか、など、いろいろと議論はあると思います。それでも、現段階で寄付が16,000ドル(!)を越えていることを考えると、きっと『Arthur』はこの苦境を乗り越えるでしょう。そのとき、彼らが、今回の顛末をどのような形で提示して昇華するのか。そこで、ぼくは判断したいと思います。で、20ドル寄付しました。でも、ホント、雑誌を作るのは、お金がかかるんだってこと。もっと知ってもらいたいなぁ。でもやるんだけどね。ともあれ、『Arthur』の存続を、心から願っています。寄付はこちらから。