僕の実家の方のJRの駅では、まだ駅員さんが改札口に立っています。さすがにもう切符にハサミを入れてくれることはありませんが、その代わりにハンコを押してくれるのでした。停まっているディーゼルカーのドアも開いていることはなく(夏は暑いし冬寒いからね)、扉の脇の開閉ボタンを押して乗客が自分で開けて入るようになっているのですが、関東育ちの妻はいつまでもおっかなびっくり操作しています。
というわけで、久しぶりにコンサートのチケットをつくってみました。会場からプレイガイドの発券をお願いできないようなときにはいままでも何度かつくってきましたが、はて、最後のチケットはいつだったか。手元に残してあるものだといちばん新しいものが2006年に開催したジュヌヴィエール・カストレイの『Sang Jeune』という展示のオープニング・ライブのもののようで、となると、もう10年近くつくってこなかったことになります。
自分でつくらないまでも、ライブハウスに発券してもらったチケットを、渋谷〜新宿あたりのレコード店に置いてもらって、ライブ当日、リハを終えたころに汗をかきかき売上金や売れ残りのチケットを回収してまわったのはいつだったか。いまではメールで連絡先を送ってもらい、当日、受付でお名前を訊いて清算というのが一般的になりましたが(ペーパーレス!)、それと比例してなんの断りもなく会場にお見えにならないお客さんも随分と増えました。楽して呼ぼうとしたらそれなりのことになるよね、そりゃそうだ。
だからというわけではないですが、久しぶりにコンサートのチケットをつくってみました。ただのチケットじゃ詰まらないだろうと、サム・プレコップの写真を使ったポストカードがついていて、ミシン目で切り離せるようになっています。これからさらにチケット部分の半券も回転刃のカッターでミシン目をつけようかな。いやはや、こんな作業も随分久しぶりですが、ぜひ完成品を手にとっていただければと思います。
こちらのチケットは下のエントリーでも書いたとおり、スウィート・ドリームス・プレス・ストア(こちら)の該当ページでご注文いただけます。送料200円をいただく分(コンビニ決済と代金引換便をご希望の方はさらに手数料がかかりますのでご注意ください)、チケットの値段はメール予約よりお安く3,300円とさせていただきました。
ちなみに200円は一律の送料なので、ご友人の分までチケットを複数枚ご購入されたり、もしくはスウィート・ドリームス・プレス・ストアでご紹介しているその他の品物を一緒にお買い上げいただくと……さらにお得になることに気づいたのは先ほどでした。
そういえば、よくよく考えても考えなくても『map』創刊号の特集は我が愛すべきザ・カクテルズについての壮大な(笑)ものでした。そして、レコード屋の店員だったとき、なんとなく仕入れてみたザ・シー・アンド・ケイクの黄色いファースト・アルバムから「Jackin’ the Ball」が流れてきたときのことはいまでも昨日のことのように。たぶん読み返すと(読み返さなくても…)赤面してしまいそうなサム・プレコップ最初のアルバムのライナー・ノーツ。シュリンプ・ボート、ソフ・ボーイ、アメリカン・オルタナティブ・コミック、ハイボール・レコーズ、レタープレス……。
不思議な縁があって、この20年間、大好きだった音楽とその周りの一等中心にいたサム・プレコップとアーチャー・プルウィットの演奏会をお手伝いすることになりました。平日の夜ですが、混じりっ気なし、そのふたりだけの静かで熱いコンサートです。ぜひこの機会をお見逃しないように…、というよりも、みんなで一緒に楽しみましょう。10月7日の水曜日、東京・早稲田の早稲田奉仕園、スコットホールにてお待ちしております!
*予定の枚数となりましたので前売チケットの販売を終了させていただきました。悪しからずご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。(9月24日)