ご無沙汰しちゃいました。ごめんなさい。さて、スウィート・ドリームスは、この度、ライアン・フランチェスコーニのアルバム『パラブルズ~おとぎばなし』を急遽リリースすることになりました。ライアン・フランチェスコーニは、RF(アールエフ)という名義で活動を続けながら、並行してザ・トイズ、トリオ・モプムといったプログレッシブなバルカン~ブルガリアン・トラッド・バンドの一員として、また、何よりも近年のジョアンナ・ニューサム・バンドの一員として、彼女の音楽を達者な弦楽器奏者~アレンジャーとして支えている人物です。
今月頭にリリースされたジョアンナ・ニューサムの大作『Have One On Me』でも、彼はブルガリアン・タンブーラ、アコースティック・ギター、バンジョーやマンドリン、コラなどの演奏のみならず、ピアノやボーカルのアレンジから、オーケストレーションのアレンジ&指揮までと、まさに八面六臂の大活躍をしています。その名前は、多分、これからぐっと注目されていくに違いありませんが、ま、それはそれとして、スウィート・ドリームスが興味があったのは、その素顔というか、シンプルなプライベート・セッションのようなものだったのでした。
というわけで、先日、ジョアンナ・ニューサム・バンドの来日前にダメ元で訊いてみると、偶然か必然か、もうRFとしてのエレクトロニック音楽の制作はやめて、本名でアコースティック・ギターの独奏作品をつくっているとのこと! 話がとんとん拍子に進んで、この度、スウィート・ドリームスのオリジナルCDとしてのリリースが決定したのでした。やったね!
そして届いたこの作品、ブルガリアのトラッドやクラシック、バロック等々、彼のバックグラウンドが指盤の上で跳ねていく充実の1枚となっています。無添加無加工無着色の独奏作品のため、ややもすると聴きなれない音楽だなと近寄りがたく思われる向きもいるかもしれませんが、例えば……、何かぼんやりしてやることが思いつかないとき、やらなきゃいけないことが手につかないとき、そんなときに静かに流してみてください。カチッ……。きっと、何かが起こるんじゃないかなっ、と。
収録曲のうち何曲かは、ライアン・フランチェスコーニのマイスペース(こちら)で聴くことができますが、窓付きの特製紙パッケージの制作もがんばったことだし(組み立てを手伝ってくれたYさん、Kさん夫妻、SくんにHくん、それからKちゃん、いつもどうもありがとう!)、できればCDを手に取ってみてもらいたいな。
発売日は4月1日。ですが、昨日から始まったジョアンナ・ニューサムの北米ツアー開始に合わせ、もうどっさりとでき上がっております。発売日を気にせず、お気軽にご注文ください。