早くも来月、ジャド・フェア＆ノーマン・ブレイク（ティーンエイジ・ファンクラブ）とテニスコーツのジャパン・ツアー（詳しくは
こちら を）がはじまります。ご存知かもしれませんが、ジャド・フェアとテニスコーツは2011年３月に東京～松本～名古屋～大阪～神戸と今回とほぼ同じ経路で国内をツアーし、東京では２日間かけてアルバムの録音もしました。そのアルバムは最後の神戸旧グッゲンハイム公演に出演したわすれろ草のゑでぃさんがジャドと別れるときに掛けた言葉を借りて『エンジョイ・ユア・ライフ』と名付けられ、同じ年の秋にスウィート・ドリームス・プレスからリリースされることになります（
これ です）。
きっと、まだ聴いていない人もいるかな？ だったらぜひ、いつでもいいので聴いてみてほしいと思います。日常あまり気を留めないかもしれない身近な魔法のようなもの、だけど、その魔法があることで世界はこんなに広いんだということを思わせてくれる、そんな音楽なんです。
さて、そのツアーもその録音も、ひとりの仲のよい友達がビデオ・カメラ片手についてきてくれました。彼は
波田野くん といって、普段はバラ園で働きながら、映画をつくり、立川の
ギャラリー・セプチマ を運営しています。余談ですが彼は僕と同じ鳥取県人で（彼は倉吉、僕米子）、倉吉の名菓、
打吹公園だんご のことを悪く言うとすごく怒ります。彼の新作映画『
TRAIL 』も全編鳥取で撮影され、画家の
山口洋祐 くんや音楽家の
三富栄治 くん（彼はTEASIの最新メンバーでもあるんですよ）、詩人の藤本徹くんや写真批評家の
ダン・アビー さんなどが役者として出演しています。今まで東京で上映されることはありませんでしたが、この６月に渋谷の
ユーロスペース で上映されることが決まったそうなので、ぜひみんなで見に行きましょう。
……と、話が少しそれましたが、2011年のジャド・フェア＆テニスコーツのツアーを追いかけた映像が、その波田野くんの手でドキュメンタリーの『エンジョイ・ユア・ライフ』として作品になりまして、今回、ジャド・フェア＆ノーマン・ブレイク（ティーンエイジ・ファンクラブ）とテニスコーツのジャパン・ツアー2013のプレ・イベントとして国内３カ所で上映されることになりました。これを見逃すと当分上映の機会はなさそうですし、ぜひ皆様お誘い合わせの上いらっしゃってください。セプチマでは上映前に楽しいイベントを考えているそうです。そしてもちろんジャド・フェア＆ノーマン・ブレイク（ティーンエイジ・ファンクラブ）とテニスコーツのジャパン・ツアー2013、各会場にて皆様のお越しを楽しみにしてお待ちしてます。みんな来てね！
VIDEO
『エンジョイ・ユア・ライフ』
2011年３月５日から12日まで、僕は多くの時間をジャド・フェアとテニスコーツと過ごしました。毎夜ほとんど同じ演奏を、心底楽しそうに繰り返すジャドさんのライブ。打って変わって、毎晩まったく異なるライブをするテニスコーツ。そしてそんなふた組が、ほとんど決め事も無く、音楽で楽しいおしゃべりをしていたような２日間のレコーディング。全てが刺激的で、撮影中ずっと僕は彼らの事を考えていました。なんて美しくて不思議な音楽と人間なんだろうと。ふと気がつくと、ジャド・フェアとテニスコーツについて考えることは、音楽そのものについて考えることになっていました。そんな８日間の一部始終を記録したライブ・ドキュメンタリーです。 ／波田野州平
名古屋・パルル
松本・salon as salon
東京・gallery SEPTIMA
