Le Ton Mité – Passé Composé Futur Conditionnel

アーティスト:ル・トン・ミテ(Le Ton Mité)
タイトル:複合過去 条件法未来(Passé Composé Futur Conditionnel)
カタログ番号:SDCD-029
発売日:2017年3月15日
収録曲数:51曲(日本国内盤のみボーナス・トラック1曲追加収録)
パッケージ:E式紙ジャケット(シングル)/B3変形サイズ・ポスター(歌詞掲載)
ライナーノーツ:澁谷浩次(yumbo)
定価:¥2,000+税

ご注文はこちらから

ル・トン・ミテことマクラウド・ズィクミューズの新作アルバムはなんと50曲収録!
スラップスティックでアヴァンでカラフル、全方向に磨きをかけたポップ・アルバム

 ヨーロッパ各地を流れ流れて2008年の秋にベルギーの首都ブリュッセルに漂着したマクラウド・ズィクミューズ。近年は通常の音楽活動だけでなく、手作り楽器の発明やアーチェリーの新競技、パペット・ショー、フォークロア・イベントの企画制作などにいそしみながら、すっかりヨーロッパの生活になじんでいましたが、アメリカを再訪。その旅からのインスピレーションをまとめたサウンドトラックとしてニュー・アルバム『複合過去 条件法未来(Passé Compose Futur Conditionnel)』を完成させました。

 もともと一触即発な短編チューンがトレードマークのル・トン・ミテでしたが、今回は50曲(!)を68分にギュッと凝縮。さらにスラップスティックに磨きをかけて、旅の途上で見た一生分の風景、内省、偶然の出会い、耳に入った面白話や足跡をひとつずつの楽曲に投影させていったのでした。

 本作を支えるミュージシャンは、ブリュッセルの仲間たちに加えてディアフーフのジョン・ディートリックやア・ホーク・アンド・ア・ハックソーのヘザー・トロストの名前も。アヴァン・ジャズにバロック、フォークにR&B、エチオピア風ソウル、ポスト・パンクもグランジも飲み込んだ愛らしい折衷主義と快活なミニ・コンポジションに拍車をかけています。

 一見、すぐに蒸発して気化してしまう文化的多様性の驚異や、流浪する人間精神への楽しげな賛辞のようにとれる本作『複合過去 条件法未来(Passé Compose Futur Conditionnel)』ですが、しかし、その実はもはや記憶の中のそれとは似ても似つかぬ国になってしまったマクラウドの母国アメリカに対する惜別の句といえるのかもしれません。これはマクラウド自身の、ノスタルジアに対する悲痛な格闘の叫びであり、彼のような正真正銘の放浪芸術家がこの何年もかかって格闘した努力の成果でもあります。もはや故郷とは特定の場所を指すものではなく、ある精神状態のことなのだ。彼はそう悟ったのでした。

「アメリカ合衆国は今や架空の物語となってしまったけど、みんなが今でもどうにかして毎日生き抜いている。これはカルト宗教なんだ。ときに人々が分断されてしまうことがある」(マクラウド・ズィクミューズ)

1. Décalage Horaire
2. Oude Dworp
3. Cantina Mexicana
4. L’Orage Qui Nous Accueille
5. Class War
6. La Danse Carré
7. Did Pharoah Saunders Ever Come Back?
8. Sources Chaudes
9. Petit Jean
10. Anse De Liberté
11. Encounter Group (Ultimately We March!)
12. Petit Bis
13. Hooch Wine
14. Buffalo
15. Eureka!
16. Gaspillage
17. 5′ = 45′
18. Indépendance
19. Paysages Éphémères
20. Al-BBQ-uerque Pizza
21. Antonio
22. Mystery Trail
23. Tamale Claus
24. El Camino Real
25. Un Litre De Salsa
26. Dans L’Ombre De Georgia O’Keefe
27. Holy Dirt
28. Space Needle
29. A Dog
30. Retour À La Double Cime
31. Olympia By Bus
32. Donne Moi Une Heure Dans Un Lac
33. Ghost Buildings Of A Past Life
34. Butoh Dancers
35. Al Gives Us A Ride
36. L’Esprit Viking
37. Micro-Capitalism (My Friends Are Hustlers)
38. Amtrak Cascades
39. Haceta Head
40. Mare Résiduelle
41. Pois Frais
42. Jamming Foiré
43. Crater Lake Majesty
44. Les Ricocheteurs
45. An Awkward Moment
46. One Minute Later
47. Last Of The Boxes
48. Hommeling
49. There Was A Dome Of Awesome But Now It’s Gone
50. Passé Composé Futur Conditionnel
51. Class War (Full Sax Remix) *日本国内盤ボーナス・トラック

ル・トン・ミテ(Le Ton Mité):元々は米ワシントン州オリンピアを拠点にしていたマクラウド・ズィクミューズのソロ・プロジェクトとしてスタート。キャルヴィン・ジョンソンディアフーフカール・ブラウらと親交するが、その後、ベルギーのブリュッセルに活動場所を移動し、パートナーのアン・ブルーニをメンバーに加えて現在に至っている。ギャラリー兼レタープレス印刷工房兼ゲストハウスのホテル・ラスティークというスペースも運営し、マヘル・シャラル・ハシュ・バズテニスコーツyumboダルガリーズASUNA川手直人、野村和孝(PWRFL Power)ら日本の音楽家との深い交流でも知られている。

Related Music & Shows

  1. イ・ラン(이랑) – オオカミが現れた(늑대가 나타났다)

  2. アイダ・セット

  3. イ・ラン – 神様ごっこ

  4. Tara Jane O’Neil – Peregrine (20th Anniversary Edition)

  5. k. – History Grows

  6. Fountainsun – Music Today

  7. NRQ – こもん

  8. 三富栄治 – ひかりのたび

  9. Le Ton Mité Japan Tour 2017

  10. Le Ton Mité Japan Tour 2013

  11. Rachael Dadd – Connected to the Rock / Archipelago

  12. Chris Cohen – Chris Cohen

  13. Bitchin Bajas – Bajas Fresh

  14. Rachael Dadd with ICHI – In Our Hands We’ve Got Light

  15. Music Videos from “Passé Composé Futur Conditionnel”

Artists

  1. GOFISH – GOFISH

  2. Tara Jane O’Neil – The Cool Cloud of Okayness

  3. フジワラサトシ – 流れとよどみ

  4. GOFISH – 真顔

  5. NRQ「あの丘のむこうがわへ(remixed by VIDEOTAPEMUSIC)/lament…

  6. タナカ+村岡充: Live in Tokyo

  7. 碧衣スイミング&ミノルタナカ『オーバーオーバー』/MOON FACE BOY…

  8. イ・ラン(이랑) – プライド(ライブ・イン・ソウル 2022)

  9. NRQ – あの丘のむこうがわへ(remixed by VIDEOTAPEMUSIC)/…

  10. MOON FACE BOYS – VAMOSU

Newsletter

* indicates required