Take a look inside… 3/3

それではスウィート・ドリームス第4号最後の誌上ツアー、今回は特集を挟んだ後半部分のご案内です。まずは、創刊号にも寄稿してもらったミッチ・カリン&ピーター・チャンの仲良しコンビによる「美しきもの皆、遠くなりにけり」。ミッチが現在執筆中の小説からの一部抜粋となります。写真もこのふたりによるもので、ロスアンジェルス近郊の中国人墓地がその舞台。何かちょっと夢を見ているような、独特の危うさが『ローズ・イン・タイドランド』でもお馴染みのミッチ節なんでしょう。故人の写真が楕円形にはめ込まれた墓石の写真も見どころのひとつです。

次は新企画「はじめる人」。テーマの硬軟を問わず、何かはじめた人に話を訊いてきました。今回は特別に二本立て、まずは瀬戸内、上関原発建設反対をはじめたニカさんこと二階堂和美さん。そして、ベルギー、ブリュッセルで活版印刷工房をはじめたマクラウド・ズィクミューズさん(ル・トン・ミテ)に話を訊きました。前者のほうは、ニカさんがライヴ会場で配布しているチラシ「どうしよう」からのイラストを散りばめながら、彼女がどういうきっかけで上関原発建設のことを知り、その建設を反対するにいたったのかを。

後者は、活版印刷工房をはじめるために機材の調達に奔走する姿を、本人による絵日記と一緒に追いかけていきます。そうそう、マクラウドと言えば、そろそろ来日ですね。旧グッゲンハイム邸のこの日なんてさぞ楽しいだろうな。いいないいな。皆さんぜひ!

そして、ひょんなことから連絡をいただいたニューヨーク州立大学の研究者、ロレイン・プラードさんと小田島等くんの対談の模様を。なにやら、日本のBGMの研究をされているらしく、たまたまタワー・レコードの新宿店でベスト・ミュージックの名作『MUSIC FOR SUPERMARKET』を手にしていただいたそう。話題は東京のサウンドスケープから、『MUSIC FOR SUPERMARKET』制作の経緯、スーパーのチラシ、小田島くんの近刊『ANONIMOUS POP』、はては80年代西武セゾンカルチャーのことまで、広く深く多岐にわたります。ふむふむ。

さらに、先日、日本語版がついに完結したクリス・ウェアの傑作グラフィック・ノベル『ジミー・コリガン:世界で一番賢いこども』を発行したプレスポップ・ギャラリーを切り盛りする峯岸さんも登場。ちょうど前身の青空実験室から数えると20周年ということで、プレスポップ・ギャラリーのこれまでの歩み、また、その強靭な運営ポリシーについて、あらためて振り返っていただきました。ものづくりの現場のひとつの素敵な例として、その仕事場をみんなで覗いてみましょう。

ここからは連載が並びます。まずは、スウィート・ドリームスではおなじみ、俵谷哲典くんの新作『イカマン』。以下の格好をしたイカマン(笑)が大暴れする、のか? 今後が楽しみな連載スタートです。

そして、ジャム・ボーイこと富樫信也さんの「デブリな雑記帳」。記念すべき第1回目は、新宿中村屋に秘伝のカリー・レシピを伝えたインド人運動家、ラース・ビハーリー・ボースからつらなる鋭い読書メモ風エッセイを。

さらに新連載は美術家の小川敦生さんと写真家の山口絵美さんのコンビによる「ブロードキャスト・フロム・ヘブン」。重度の音楽マニアでもある小川さんが、自身の生活に溶け込んだ珍盤・迷盤の数々を紹介してくれています。そうそう、その小川さんが佐藤実さんとやっているIL GRANDE SILENZIOは、来月のライアン・フランチェスコーニ、10月18日(月)の名古屋KDハポン公演にも出演決定。ぜひ、皆さん見に来てね。

ジョーン・オブ・アークを再始動させて盛り上がってるティム・キンセラ兄さんの未発表脚本「レット・ゴー」の第2回ももちろん掲載。まだまだ先は長いぞー。

そして、掉尾は原田企画さんの「Funny Days ~3/4の冒険~」が飾ります。ムフフ。と、以上、3回に分けてご紹介してきたスウィート・ドリームス第4号の誌上ツアーも、これにてお終い。明日の朝には、できたてほやほやの本が印刷屋さんから届きます。というわけで乞うご期待。お店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいな。

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