二階堂和美さんのニュー・アルバム『ニカセトラ』のジャケット・アートでも素晴らしい切り絵を披露してくれていたニキ・マックルーア。その絵世界が堪能できる本がまた一冊発行されました。タイトルは『All In A Day』、彼の地では100冊を越える絵本を出し、ニューベリー賞という権威ある賞を受賞しているというポートランド在住の作家、シンシア・ライラントの絵本に、ニキが全編、切り絵を寄せています。タイトル通り、1日でできること、1日の大切さを、シンプルで深みのあるひと言ひと言を通して伝えてくれているこの本、その造りも含めてオススメです。
たとえば、雨のなか、急いで洗濯物を取り込んでいる母子の絵のページに添えられた言葉は「雨雲が近くにやってきて、皆に踊り方を教えてくれる」というもの(もちろん英語ですが)。元気そうな主人公の男の子の姿から、スウィート・ドリームス第2号にもちょこっと登場したニキの愛息、フィンのことがどうしても頭を過ぎり、最終的にニキさん一家の物語のように思えてしまうのも(←邪道という)、この本の強さと素敵さの現われ、ということでしょうか。ご購入は、もちバイオリンピアでどうぞ。ちなみに下は、2週間前にアップされていたニキ・マックルーアの最新インタビュー映像。切り絵の見事な制作風景も見ることができるので、併せてどうぞ。ニキさん、ちょっと痩せたかな。あ、もちろん現在製作中の第3号の表紙も、彼女の切り絵です。お楽しみに。