ぼくが大好きなアメリカのフリー・マガジン『Arthur』が存続の危機に立たされています。昨年も、発行人であるラリス・クレスリンズ(元『Sound Collector』誌編集/発行者)と編集人であるジェイ・バブコックとの方向性の違いか諍いか何か、そのようなものから、一時期、発行を中断していましたが、ジェイ・バブコック体制になって好調に見えていたのにまた……。とにかく、いわゆるフリー・フォーク~ドゥームが、ここまで大きな流れとなった背後に『Authur』誌の献身的な功績があることは間違いないですし、と同時に、ただの音楽情報だけでなく、政治~文化まで気になるトピックを(時に音楽以上に)大きく取り上げ、初期の『Rolling Stone』誌を彷彿とさせる(と言われる)戦闘性から言っても、この雑誌がなくなるのは本当に悲しいのです。
ともあれ、ジェイ・バブコックからのニューズレターには、7月1日までに20,000ドル用意できないと『Arthur』が終わってしまうこと。寄付を募っていることしか書かれておらず、その具体的な理由を知りたいところでもありますが、と同時に、それだけ緊急を要している、ということでもあるのでしょう。『Arthur』がやってきたことに賛同される方は是非、PayPalで「editor@arthurmag.com」(スパム対策として@を全角の@にしていますので、打ち替えてください)宛てに寄付を。
ジェイ・バブコックは、その昔、『Mean』という、これまたぼくが大好きだった雑誌の編集者でもあり、彼がつくる雑誌は、いつも、ぼくにとって大きな刺激になってきました。これ以上、好きな雑誌がなくなっていくのを見たくないのです。