北米オルタナティブコミックの新星、ロン・リージー・ジュニアの展覧会が京都のトランスポップ・ギャラリーで開催中です。会期は7月7日(木)まで、あと数日となりましたので、ぜひ皆さんいらっしゃってください。
ロン・リージー・ジュニアはマサチューセッツ美術大学イラストレーション科を卒業後、コピー・ショップで働きながら、パンクのジンやアウトサイダー・フォーク・アート、アンダーグラウンド・コミックをミックスしたユニークなスタイルを確立し、自身のDIYミニコミックをつくり始めました。以来、彼の作品はハイウォーター・ブックス、ドロウン&クオータリー、ピクチャーボックス、ブエナヴェンチュラ・プレスといったアメリカ/カナダの名だたるスモール・プレスから発行されています。また、1990年代後半~2000年代初頭に一部で強い影響力を誇ったロードアイランド州プロヴィデンスのコミュニティ、フォート・サンダー(ライトニング・ヴォルト他を輩出)にも縁があり、彼らが発行していた新聞形式のペーパー『Paper Rodeo』の常連寄稿者のひとりだったことでも知られています。
また近年ではロスアンジェルスに居を移し、ベッキー・スターク擁するラヴェンダー・ダイアモンドのドラマーとしても活躍中。過去にはボストンのシューゲイザー・バンド、スワーリーズの準メンバーでもあったようです。
と、そんなこんなのロン・リージー・ジュニア。この展示を記念して、スウィート・ドリームス・プレスでは『Ron Rege, Jr : The Cartoon Utopian~ロン・リージー・ジュニア:コミックのユートピア/ユートピアのコミック~』(表紙イメージは下)という32ページのフルカラー冊子を制作しています。で、ぎりぎり京都の会期中に間に合うはず……だったのですが、いろいろありまして今月中旬の発行となりました。どうも申しわけございません。詳細は近日ご報告します。久々のオフセット印刷、カバーを開くとカレンダーみたいに本文冊子が貼ってある仕様です(また手作業が……苦笑)。また、展示の巡回も企画者と話し合っていますので、そちらも乞うご期待ということで。