こちらのエントリーですでに告知したとおり、7月1日にリリースした10インチ・レコード「Gofishトリオと柴田聡子」はお陰様で発売後ほどなくして在庫も底をつき「バンザーイ!」となるはずでしたが、一部のレコード盤にプレスミスが見つかり(なんとB面にまったく関係のないアーティストの曲が3曲入っている盤がありました。もちろんプレス工場から気の利いたシークレット曲のプレゼント、というわけではありません)、その後は該当の盤を手にされたお客様や小売店様におかれましては、返品・交換手続き等々、本当にご迷惑をおかけしました。どうもすみません。
そこから今回のプレスの代行業者との交渉とやりとりを繰り返し、ときに商習慣の違いに翻弄されながら、それでも約1ヶ月で追加プレスが到着しました。レコード・ストア・デイだなんだと需要が急増してアナログ盤のプレス工場はどこもラインがふさがっているように聞きますが、1ヶ月で追加プレス到着とはそれでもラッキーだったんじゃないかとほっと胸をなでおろしています。ちなみに12枚ずつ盤が収められている箱には品番の後ろに「CLAI」と謎の記号がつけられていて、これは「CLAIM(補償)」のことなのかと気づいたのは受け取ってから数日が経ってからのことでした。少し複雑な気分。
とにもかくにも、こうしてまた交換のリクエスト、さらにはあらためてのご注文にも再度応じられるようになりました。また、当初は初回プレスのみの予定にしていた付属CDですが、今回は事情が事情ですのでこの追加プレスにもおつけしています。とはいえ数には限りがありますので、ご希望の方はお早めにひとつ。
なお、柴田聡子さんは9月16日に待望のサード・オリジナル・アルバム『柴田聡子』のリリースを控えています。堂々としたセルフタイトル、また山本精一さんのプロデュースも発売前から大いに話題を呼んでいます。店頭でもその新しいアルバムのそばに、この10インチ・レコードが置かれているかもしれません。ぜひ手にとって、そして、もし何かの導きや弾みがあって購入されましたら……。僕らは、このジャケットから中の歌詞カードを引き出すときにお客さんがハッと驚かれるんじゃないかと、そんなことを思いながらこの数日間、組み立て作業をしていました。追加プレスですが、また、工場のシールには「CLAIM」なんて言葉が入っていますが、でも、これもれっきとした出来立てほやほやの「Gofishトリオと柴田聡子」です。どうぞ変わらずご愛顧のほどを。
また、Gofishトリオも、年内には再プレスした『とてもいいこと』以来となる新しいアルバムがリリースできるかもしれません。あちこちのレコード店のこれらのレコードが置かれているコーナーが重なり合えばいいなと思いますが、少なくともあなたのおうちのレコード・コレクションにひとつのコーナーができればいいなと思います。この10インチ・レコードやGofishのアルバムや、近くや遠くのあれやこれや。マイ・リトル・コーナー・オブ・ザ・ワールド……。そういえばヨ・ラ・テンゴの新作も出ますね(笑)。と、テニスコーツの素晴らしい『Music Exists disc1』を聞きながら強く感じる夏の終わりでした。
「Gofishトリオと柴田聡子」、ご注文はこちらからどうぞ。